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1.1 Delphi概要

2018.12.09

Delphiとは、Windows、Mac OS、(又はMac OS X)、iOS、Android向けのアプリケーションを開発出来る統合開発環境(IDE)です。この統合開発環境(IDE)は別名RAD(「Rapid Application Development」の略)と呼ばれており、ウサギのように素早くアプリケーションを作成するとの意味が込められています。

その開発手法は、先ず、フォームと呼ばれるウインドウにボタンやリストボックス、エディタにメモ等(Delphiではこれらをコンポーネントと総称しています)を配置し、ビジュアルに画面を設計します。設定もコンポーネントのプロパティをビジュアルに設定します。画面の設計が終わったら、コンポーネントのイベントハンドラ(ボタンを押した、エディタにキー入力がされた、リストボックスの値が変更された、などを感知する箇所)に記述し、ソースコードを書くといった開発手法になります。

当然ですが、ビジュアルな開発だけではなくソースコードからコンポーネントを動的に生成したり、プロパティ(設定)を実行時に変更するように記述する事も出来ます。

因みに、Delphiの歴史は浅い様で深く、Delphiと言う名称で登場したのは今から20年近く前の事になります。1995年、Windows3.1(Windows95の前身。DOSとWindowsの組み合わせから成るハイブリット型OSだった)用として、「Delphi For Windows」としてデビューしたのを皮切りに、今に至るまで紆余曲折を経ながら進化を続けています。

当時、Windows用開発環境としては、安易に開発出来るがパフォーマンスに劣るVB(Visual Basic)か、パフォーマンスに勝るが難解なC++か、実質二者択一の選択肢しかありませんでした。そこにDelphiは、VBの様に安易に開発が可能で、その上、C++の様にパフォーマンスに優れ且つ当時最先端だったオブジェクト指向を先駆けて搭載した言語仕様として登場しました。

Delphiは、2WayToolと呼ばれる機能やVCLと呼ばれるコンポーネント群を有しています。VCLはホワイトボックス化している為、そのソースコードを追い掛ける事が可能です。
(当時、例えばVBではコンポーネントはC++で開発されており、しかもブラックボックスなのでコンポーネントのソースコードを見る事は出来なかった。)

その為、Delphiは大変な衝撃をもってエンジニアに受け入れられ、2000年前後迄、爆発的にヒットしました。

現在のDelphiは、当時から脈々と続くVCLは勿論、ヴァージョンXE2から始まった、Fire Monkeyと呼ばれるフレームワークも搭載され、Windowsの枠を超えた開発が可能になりました。具体的には、インタプリタではなくネイティプコンパイラでクロスプラットフォームでの開発を実現した為、Mac OSやAndroid、及びiOSにも対応が可能です。また、Delphi Community Editionは無償版とはいえ、コンポーネントも豊富で、搭載された機能も潤沢である為、無償版だからと言って困る事はないでしょう。