体験で学ぶリスクマネジメント研修
RMFの理解を深め、判断と行動につなげる
研修詳細
研修名
体験で学ぶリスクマネジメント研修
概要
本研修は、すでにセキュリティ管理策を導入している組織において、その運用や実効性に課題を感じている実務担当者を対象とした、実践型のリスクマネジメント研修です。文書としての管理策を「作る」段階から、「なぜこの対策が必要なのか」を理解し、「どうすれば現場で機能するしくみにできるのか」へと視点を転換することを目的としています。
研修では、インシデント対応やリスク評価、管理策の実装に関するディスカッションやロールプレイを通じて、形式ではなく運用に結びついた実践的な力を養います。また、フレームワークの背景や構造に触れながら、管理策の本質を理解し、自らの言葉で説明・判断・改善できる力を育てます。
「ルールはあるが守られていない」「業者に任せきりで中身がわからない」「現場とのギャップが埋まらない」といっ
た、管理策の“運用不全”に悩む方に最適なステップアップ型研修です。
到達目標
・管理策やリスクの背景を理解し、自らの言葉で説明し判断できる力を養う
・管理策を形式ではなく、現場で機能する「守るしくみ」として運用・改善できる力を身につける
・インシデント対応やリスク評価を実践し、組織内で適切な行動と納得感ある説明ができる力を高める
セキュリティ管理策の運用に関する
こんなお悩みはありませんか?



体験で学ぶリスクマネジメント研修で
現場主導のセキュリティ運用を実現

研修日数
3日間
研修
カリキュラム
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1日目
- RMFとは何か
- RMF(NIST SP 800-37 / JIS Q 27001)の定義と目的
- 情報セキュリティマネジメントとRMFの関係
- リスクベースアプローチと「必要な対策」の考え方
- RMFの6ステップと各フェーズの要点
- ①分類 → ②選定 → ③導入 → ④評価 → ⑤承認 → ⑥継続監視
- 各フェーズで必要となる資料・役割・アウトプット
- 【演習】業務に適用するRMFステップの例をマッピングする
- リスクアセスメントと管理策の全体像
- リスクの特定 → 分析 → 評価 → 対応(4区分:回避、軽減、移転、受容)
- JIS Q 27002 における管理策の分類と事例
- 【グループ演習】簡単なリスク評価シートを用いて評価体験
2日目
- インシデントマネジメントの流れ
- 検知 → 初動対応 → 通報 → 封じ込め → 復旧 → 再発防止
- 組織内のCSIRT、報告系統、外部連携(警察、JPCERTなど)
- 【演習】簡易インシデントハンドリングゲーム(ロールプレイ)
- インシデント体験演習
- 架空のシナリオを用いた擬似インシデント(例:標的型攻撃による情報漏えい)
- 参加者を複数グループに分け、役割(対応班・記録班・報告班など)を設定
- 記録、報告書作成、判断のポイントを時間軸で追体験
- 振り返り:何が良かったか/悪かったか、どこに改善の余地があるか
- 管理策と運用体制の整備
- アクセス制御、ログ管理、監査、物理的セキュリティ、教育訓練
- 「形式ではなく運用されている」→管理策にするには
- 文書化と継続的改善の考え方(PDCA)
- セキュリティポリシーの種類(基本方針、対策基準、実施手順)
- セキュリティポリシーの運用(教育・訓練、ログ監査、インシデント対応体制)
3日目
- 根本原因分析手法の理解
- RCA(Root Cause Analysis)の概要
- 5 Whys、フィッシュボーン、FTAの使い方
- セキュリティインシデント報告書に見る「真の原因」の考え方
- 根本原因分析ワークショップ
- 過去の実在インシデント(加工済)を使い、原因追跡
- グループごとに RCA を実施し、対策案まで落とし込む
- 発表と相互フィードバック
- RMF適用ワークショップ
- 仮想組織を用い、RMFのステップに沿って「自組織向けRMFの概要設計」をグループで実施する
- 成果物を発表する
- セキュリティマネジメント資格取得に向けて
- 一部の過去問を抜粋して実施(要検討)
- 振り返り
- 全体総括
前提条件
本研修は「情報セキュリティ基礎研修」受講やそれ同等の知識がある方のみご受講いただけます。
受講のステップ
断片的な知識では、実務は動かない。
セキュリティを本当に“自分ごと”として判断し、行動できる人材を育てるには、段階的かつ体系的な学びが不可欠です。
まずは「現場で使えるITリテラシー強化研修」で、インフラ・用語・仕組みなど、リスクの土台となるITの基本を理解。
次に「情報セキュリティ基礎研修」で、技術とリスクのつながりを捉え、脅威に対する判断力を養います。
そして「体験で学ぶリスクマネジメント研修」で、管理策を“仕組み”として運用に落とし込み、実践へと昇華させます。
「わかる」から「守れる」へ。
ITの基礎からセキュリティ運用まで、一貫した学びによって、
自ら判断し、現場を動かせる人材の育成が可能になります。
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