組織を支えるITの仕組みを理解し、組織を守る判断力を身につける。
研修概要
本研修は、管理職がITを「専門部署の話」ではなく、自らの意思決定に関わる経営基盤として理解するための実践型研修です。現代の組織では、業務システム・クラウドサービス・ネットワーク・データ活用など、あらゆる事業活動がITと密接に結びついています。システム障害やサイバー攻撃・情報漏えいは、事業継続に直接影響を与える経営課題です。
ITシステムの全体像からリスク管理・サイバーセキュリティ・OSINTによる外部リスクの把握まで、体系的に提供します。IT部門と適切に対話できる、リスクを理解して優先順位を判断できる、IT投資やセキュリティ対策の妥当性を評価できる、そのような管理職を育成します。
こんな課題を持つ企業におすすめ
ビジネス現場
- IT部門からの報告を受けても、何を決断すればよいかわからない管理職が多く、技術情報と経営判断の間に深いギャップが生じている企業
- セキュリティ報告書や外部ベンダーの提案資料を正しく解釈し、主体的な意思決定を行える管理職を育成したい企業
- DX推進を進めているが、管理職層のIT理解にばらつきがあり、IT部門と事業部門のコミュニケーションに課題を抱えている企業
- クラウド化や業務システム刷新に伴い、IT投資判断力を高めたい企業や、情報システム部門任せの体制から脱却したい企業
- 情報資産のリスク判断基準を組織全体で共有し、全社的なセキュリティ戦略を推進したい企業
本研修の到達目標
組織への期待効果
- 1 ITを理解した意思決定体制の構築 管理職が自組織を支えるITシステムの構造と依存関係を理解し、障害や変更が事業へ与える影響を評価できるようになります。IT部門との対話精度が向上し、適切な判断・指示を下せる組織体制を確立します。
- 2 セキュリティ投資の意思決定精度の向上 外部ベンダーや IT 部門からの提案を正しく評価できる管理職を育成することで、過剰投資・過小投資を防ぎ、コスト対効果の高いセキュリティ体制の構築を実現します。
- 3 組織全体のセキュリティリスク管理体制の確立 OSINTを活用した「自組織の見え方を把握する」視点を管理職が獲得することで、後手対応から事前察知・先手対策への転換を促し、事業継続リスクを低減します。
本研修の特長
管理職の「判断力」に特化した設計
技術の詳細習得ではなく、「どこにリスクがあり、何を決断すべきか」という意思決定の軸を育てます。ITシステムの全体像をリスク視点で構造化し、IT部門・外部ベンダーとの対話で使える実践的なリテラシーを提供します。
OSINT演習による「攻撃者の目線」体験
Shodanなどの実際のOSINTツールを使い、「外部から自社がどう見えているか」を体感する演習を提供します。座学では得られない「自組織のリスクが外部に露出している」という現実認識を形成します。
幅広い業種・組織規模に対応したカスタマイズ設計
業種・受講者のITリテラシー・組織の課題に応じて、カリキュラムの重点テーマや演習内容をカスタマイズして提供します。重要インフラ・官公庁・製造業・IT推進中の企業など、多様な組織での実施実績をもとに最適な構成をご提案します。
研修カリキュラム
| 日程 | 章・学習テーマ | 学習内容・習得スキル |
|---|---|---|
| 1日目 | ITシステムの全体像 | ハード・ソフト・ネットワークの役割分担、クライアント・サーバ・クラウド構成、IaaS/PaaS/SaaSの責任分界点を学びます。用語解説ではなく「自組織のシステム採用をどう判断するか」という視点で整理します。 |
| インターネットの仕組み(意思決定視点) | IP・DNS・NATの要点とWebアクセスの流れを整理します。通信経路上のどこにリスクが集中するかを、一枚の地図として捉えられるようになります。 |
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| システム構成とリスク接点/演習 | システム構成図の読み方・書き方を習得します。業務システムの構成図を作成し、構成要素ごとにリスクを紐付けて発表する演習を行います。 |
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| 2日目 | リスクの本質 | 資産・脅威・脆弱性の関係、CIA(機密性・完全性・可用性)、影響度×発生可能性によるリスク評価の考え方を学びます。リスクを経営判断の土俵に載せるための表現方法にも踏み込みます。 |
| 攻撃と防御の対応関係 | フィッシング・マルウェア・内部不正・DoSなど主要な攻撃手法を、「攻撃分類×防御策×残存リスク」の対応構造として整理します。未知の攻撃にも応用できる汎用的な視点を養います。 |
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| セキュリティ技術(意思決定の判断軸) | 認証・暗号・通信保護について「何のための技術か」「導入判断で何を確認すべきか」に絞って理解します。技術詳細への深掘りは行いません。 |
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| 組織としてのセキュリティ/RCA演習 | CISO・CSIRTの役割、報告ライン、内部統制を学びます。架空のインシデントを題材にRCA(根本原因分析)演習を行い、対応の優先度とその判断理由を言語化するところまで実践します。 |
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| 3日目 | サイバー攻撃の思考モデル | 攻撃者の目的と攻撃の流れ(Kill Chain簡略版)を学びます。これまで身につけた防御側の判断軸を、攻撃者視点から改めて点検します。 |
| OSINT講師デモ | 架空組織を題材に、Shodan等の実際のOSINTツールを用いて「外部から見た自組織の姿」を講師が実演します。 |
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| RMF/ISMSの位置づけ | リスクベースの意思決定サイクルとしてのRMF、運用認可が技術判断ではなく経営判断であること、ISMS認証の読み方を学びます。前日の演習で見えた課題への体系的な答えとして位置づけます。 |
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| OSINTの実務活用/演習 | 高度なGoogle検索、ドメイン・IP調査、SNS・公開情報の収集技術を学び、ハンズオン演習を行います。調査における倫理的・法的な範囲の考え方も扱います。 |
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| 情報の信頼性評価 | ファクトチェックの手法と誤情報の見抜き方を習得します。収集した情報を意思決定に活用するための信頼性評価の視点を身につけます。 |
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| 全体総括 | 3日間の学習内容を振り返り、自組織での実践に向けたポイントを整理します。 |
必要な受講環境と前提知識
受講環境
OSINT演習にはインターネット接続可能なPCが必要です。機材の手配が難しい場合はご相談ください。
| PC | 演習用のPC(インターネット接続可能なもの)。お持ちでない場合は弊社にて手配も可能です。 |
|---|---|
| ネットワーク | Wi-Fi環境。お持ちでない場合は弊社にて手配も可能です。 |
前提知識
- IT専門知識:特別なIT知識は不要です。基礎から体系的に学ぶ意欲があれば受講できます。
- PC操作:ブラウザやメールなどの基本的なPC操作ができる方を対象としています。
- 問題意識:サイバー攻撃やITリスクに対する基本的な問題意識をお持ちであることが望ましいです。
お問い合わせ
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