技術の前に、『情報とは何か』を理解する。
研修概要
DX/AI時代のSE基礎は、個別技術を学ぶ前に、情報・技術・ビジネス・社会変化の関係を一枚の地図として理解し、自分が何を学び、何を判断すべきかを見定める講座です。
情報学的な原理原則から、ビジネスの基本、DX・AIを支える技術、VUCA・アジャイルの思想までを一気通貫で提供します。用語の認識齟齬や指示待ちの状態を抑制し、変化に追随できる技術者集団を確立させます。
こんな課題を持つ企業におすすめ
ビジネス現場
- 指示された仕様どおりには実装できるが、そのデータが事業上何を意味するのかを理解していないため、要件変更のたびに手戻りコストが発生する。
- DX・AI・クラウドといった用語が部署ごとに異なる意味で使われ、後工程での認識齟齬が部門間の調整コストを押し上げている。
- 新人教育がOJT任せになり、教える人によって理解度が変わるうえ、中堅・エース層の指導工数が事業全体の生産性を圧迫している。
- 生成AI活用やDX推進を掲げているものの、現場の基礎リテラシーが追いつかず、投資が成果に結びつかない状態が続いている。
本研修の到達目標
開発現場
- 1情報の本質に基づく技術選択『情報』の本質を理解し、その本質に基づいた技術を選択できるようになります。
- 2DX・AIによる新たな価値創出DXやAIに関連した技術を活用し、新たな価値創出ができるシステム開発ができるようになります。
- 3DXを意識した設計思想と学習の方向づけDXを意識したシステム設計思想が身につきます。これから活躍するために「何を」学ぶべきか、自分なりの方向性を見出して関心領域を拡げていけるようになります。
組織への期待効果
- 1要件変更に伴う手戻りコストの抑制データと情報の違い、情報の目的性・個別性を土台から捉える視点を養い、仕様の背景を理解しないまま実装が進むことで生じる作り直しの工数とリードタイムを削減します。
- 2認識齟齬による調整コストの低減「情報」「DX」「AI」といった基本用語を定義から共通言語として揃え、後工程での認識齟齬の発覚による是正・再協議の発生を防ぎます。
- 3OJT依存の解消と早期戦力化思考の土台を集合研修で標準化することで、指導者によって理解度が変わる状態を解消し、配属後の再教育工数と若手・中堅の立ち上がり期間を短縮します。
本研修の特長
『情報とは何か』から積み上げる原理原則
個別技術トピックの寄せ集めで終わらせません。情報の定義・語源から、相対性・目的性・個別性・複製性・伝搬性といった性質、データとの関係までを掘り下げます。技術が入れ替わっても陳腐化しない、判断の基準となる土台を提供します。
技術とビジネスをつなぐ基礎概念を同時に扱う
ビジネス3識、QCD、需給バランス、経営資源といった商売の基本原則を、情報技術の学習と同じ流れで扱います。「作れるか」だけで判断せず、品質・コスト・納期を踏まえて顧客と対話できる視点を養います。
VUCA・アジャイル思想まで一気通貫で接続
情報の本質から、社会の変容(VUCA・Speed&Scale・情報革命)、そしてアジャイルソフトウェア開発宣言の4つの価値基準と12の原則、Scrumの枠組みまでを一本の線でつなぎます。変化を前提とした仕事の進め方を、思想レベルで理解できる構成です。
研修カリキュラム
| 日程 | 章・学習テーマ | 学習内容・習得スキル |
|---|---|---|
| 1日目 | 第0章:イントロダクション | DXとAIそれぞれの定義と、両者が交わることで何が変わったのかを整理します。あわせてコンピュータの5大装置、コミュニケーションの目的、ビジネス3識+α、需給バランス、QCD、経営資源、プラットフォーマーのビジネスモデルを扱い、技術とビジネスを語る前提を揃えます。 |
| 第1章:I(情報)とT(技術)に分けて考えるIT | 『情報』の定義・語源・知覚・性質と、データから情報、そして知識・知恵へと進化する構造を学びます。続いてハード/ソフト/ネットワーク/情報表現の4カテゴリーで関連技術を俯瞰し、情報理論、生成AIと大規模言語モデル、情報セキュリティの7大要素(ISO27001)までを扱います。 |
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| 第2章:ITによるライフスタイルの変化 | コミュニケーション手段・買い物・お金という身近な3つの領域を題材に、ITが生活をどう変えたかを観察します。AIDMAからAISAS、AISCEAS、ASKAへと至る購買行動モデルの変遷を追い、変化からビジネスチャンスを見つける観察の仕方を学びます。 |
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| 第3章:テクノロジーの進化とそれに伴う社会の変容 | VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)とSpeed&Scale、産業革命から情報革命への社会の変遷をたどります。テクノロジーがもたらす変化のなかで、自組織と自分自身の立ち位置、これから進むべき方向性を探る視点を養います。 |
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| 第4章:アジャイルな開発 | 言葉としてのagileと、概念としてのアジャイルを区別して整理します。アジャイルソフトウェア開発宣言の4つの価値基準と12の原則、価値・原則・役割・プラクティス・ツールの関係、そしてScrumの枠組みを学び、変化を前提とした開発スタイルの考え方を習得します。 |
必要な受講環境と前提知識
受講環境
本研修は講義とワークを組み合わせた双方向形式で実施します。オンライン開催では、受講者が意見を書き込むワークでチャット機能を使用します。
| 受講者端末 | PC(オンライン実施の場合は、Web会議ツールが動作し、音声の入出力が可能な環境) |
|---|---|
| ネットワーク(オンライン時) | 映像・音声・チャットが安定して利用できる回線 |
| 使用ツール(オンライン時) | Web会議ツール(Zoom等)/チャット機能を使用したワークを実施 |
| 推奨人数 | 5〜30名程度(人数に応じてワークの形式を調整) |
前提知識
- 対象者:システム開発に携わる方。新入社員・若手エンジニアを中心とした基礎研修として設計しています。
- プログラミング経験:特定言語の実装経験は前提としません。情報系・非情報系いずれの出身でも受講できます。
お問い合わせ
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